2024.10.7

オフィス移転vol.4|自分でできるケーブル整線(配線)のコツ

オフィス移転vol.4|自分でできるケーブル整線(配線)のコツ

オフィスの美観はもちろん、作業効率にも影響を与えるLAN配線

オフィス環境づくりでは様々なところに気を使わないといけません。
LAN配線の整線(ケーブルマネジメント)は、オフィスやデータセンターなどで重要な作業の一つです。

見た目をすっきりさせるだけでなく、機能性や安全性にも影響を与えます。この記事では、整線のメリット、そして個人でできる整線の際のコツについて詳しく解説します。

整線されていない環境がもたらす弊害

整線されていない環境には多くのデメリットが存在します。

まず、安全性の低下が挙げられます。
配線が乱雑に配置されていると、つまずきや引っかかりの原因になり、特に家庭やオフィスでは事故のリスクが高まります。
また、信号干渉の問題も無視できません。整理されていない配線は、他の電子機器からの干渉を受けやすく、データ通信の品質が低下することがあります。
オフィスで足元の配線につまずいたことがある方も少なくないのでは?

さらに、メンテナンスの難易度が上昇する点も重要です。
整線が行われていない場合、トラブルシューティングや配線の変更が難しくなり、問題発生時にどのケーブルがどのデバイスに接続されているのか把握しにくくなります。

また、このような環境は美観を損ねることにつながります。
整然とした配線がないと、特にオフィスや公共の場において視覚的に不快な印象を与え、来訪者や顧客に対して良い印象を与えることができません。

最後に、業務の効率が低下する可能性もあります。
配線が整理されていない場合、必要な機器やデバイスへのアクセスが難しくなり、作業がスムーズに進まないことがあります。
整然とした配線は業務の効率性や安全性を高めるために欠かせない要素であり、特に企業やオフィス環境においては、重要性が理解いただけると思います。

個人でできるオフィスの整線のコツ

個人でできる整線のコツについて詳しく説明します。(もちろん社内ルールに従って頂く必要があるため、社内の確認をお願いします)

まず第一に、ケーブルの種類や長さを整理することが重要です。
足元でぐねぐねと絡まっているようなLANケーブルはまとめてあげる必要があります。
このときに、安易にクリップや輪ゴム、ガムテープ等で結束しないようにしてください。これらは強く巻きすぎたり、復旧が難しかったりするためです。
ケーブルクリップや結束バンドを使って配線をまとめ、固定することが効果的です。
これにより、配線の絡まりを防ぎ、見た目もスッキリします。

次にLANケーブルを複数まとめたり、電源コードと一緒にすることは避けるべきだということ。
これは、干渉や信号の劣化を引き起こすためです。
電源コードは周囲に磁場を発生させ、これがLANケーブルの信号に影響を与える可能性があります。
信号が不安定になり、ネットワークのパフォーマンスが低下することも考えられます。
そのため、LANケーブルと電源コードは適切に分けて配置し、干渉を最小限に抑えることが重要です。
もちろん、完全に分けなければいけない、というように神経質になる必要はありませんが、できれば一緒に束ねてしまうことは避けた方がいいでしょう。

最後に、きっちりとしすぎた配線は逆効果となりかねないこと。
ケーブルを束ねるときに画像のように、縛っている方はいないでしょうか?


他にも束ねる際にもきつく締めすぎることで長期間の接触や圧力により、ケーブルが物理的に損傷を受けるリスクも増加します。
これにより、将来的にはケーブルの交換や修理が必要になることもあります。配線の整頓は重要ですが、無理にまとめることは断裂や火災などのリスクをはらんでいます。


オフィス移転のお困りごとはアストンにご相談ください

アストンは特にネットワーク構築に強味を持つオフィス移転業者です。


無線環境にすることも解決策の一つです

無線LANを利用することで、LAN配線に関するトラブルを効果的に解決できます。
無線LANは物理的な配線を不要にするため、配線の混乱や絡まりを防ぎ、スペースを有効活用できます。
特に、複数の部屋や階にわたるネットワーク環境では、配線の設置が困難な場合がありますが、無線LANを導入することで、すっきりとした環境を実現できます。

さらに、無線LANはデバイスの移動を容易にします。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、さまざまなデバイスが無線で接続可能なため、ユーザーは自由に場所を変えてもインターネットにアクセスできます。これにより、特定の場所に固定されたLANケーブルのトラブルから解放されます。

ただし、無線LANにもセキュリティ対策が必要です。適切な暗号化を施すことで、外部からの侵入を防ぎ、安心して利用できる環境を整えることが重要です。無線LANを効果的に活用することで、LAN配線に関する多くの問題を解消し、より柔軟で便利なネットワーク環境を築くことが可能です。

そこで便利な無線環境を作る場合に高度な知識を必要とする暗号化などの点を除いて、ネットワークに詳しくない、個人が設置する環境の注意点を以下にまとめてみました。

縦に弱く横に強い電波

無線LANは、一般的に横方向の通信に強く、縦方向には弱いという特性があります。
これは、無線信号が壁や床などの障害物に当たった際、信号が吸収されたり反射されたりするためです。
特に、信号が上下の壁や天井を通過する際は、その減衰が顕著になります。
一方で、横方向に関しては、比較的安定して通信できるため、同じフロア内でのデバイス間通信には有利です。この特性を理解し、配置や設置場所を工夫することで、無線LANの性能を最大限に引き出すことができます。

人体は電波を吸収する

人体は60%が水分で構成されているため電波を吸収する特性があり、人が多く集まる場所では無線信号が減衰しやすくなります。
このため、無線ルーターを設置する際には、人の少ない場所を選ぶことが重要です。
人が多いと、信号が体に吸収され、通信速度や接続品質が低下します。
特に、オフィスや学校などでは、利用者が多い時間帯に性能が悪化することがあります。
とはいえオフィスは人がいるのが当たり前なため、目線より上にルーターを設置することで、人体による減衰を防ぐことを目指しましょう。

<ご相談はアストンへ>

LANケーブルの整線は個人でできる部分もありますが、最終的には専門家による作業が安心です。
「何がしたいのか」を明確にしたうえで、関連サービスのワンストップ提供ができる事業者を選定してスケジュールを立てましょう。

Step.1 ネットワーク構築、レイアウトを決める

Step.2 見積もり依頼、業者の選定

Step.3 工事日程の調整

Step.4 工事の実施と最終確認

アストンは特にネットワーク構築に強味を持つオフィス移転業者です。

まずはご相談ください。


株式会社アストン TONグループ
03−4360−8676
https://aston.jp/contact/

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