障がい者雇用で実際に行う社内ITサポート(情シス)業務とその価値【Colorful Assist Blog】

「障がい者雇用を進めたいけれど、どんな仕事を任せられるのか?」
企業の人事担当者や経営層からよく聞かれる質問です。
障がい者雇用は「法令遵守」や「CSR」だけでなく、企業の成長戦略に直結する取り組みです。
しかし、現場では「どんな業務を任せられるのか」「戦力化できるのか」という不安が残っています。
その不安を解消するためには、業務の具体像と価値を理解することが重要です。
今回は、Colorful Assist Team(CAT)が担う社内ITサポート(情シス)業務の具体的なタスクと、その業務が企業と働く人双方にどんな価値を生み出すのかをご紹介します。
社内ITサポート業務の具体的なタスク
Colorful Assist Teamが担う業務は、企業のIT基盤を守る「守りのIT」です。
以下の6つのタスクが中心となります。
データとシステムの安全対策サポート

・データのバックアップや復旧作業の支援
・セキュリティシステムからの警告(アラート)をチェックし、担当者に報告
| 企業価値 | 情報漏えいリスクの低減 |
| 働く人の価値 | ITセキュリティの基礎知識を習得 |
IT機器と利用アカウントの管理

・パソコンやスマホの機器台帳をExcelで作成・更新
・各種システム利用者のIDやパスワード管理
| 企業価値 | 資産管理の効率化 |
| 働く人の価値 | Excelスキルや情報管理スキルの向上 |
IT機器の導入準備と廃棄処理

・新しいパソコンの初期設定や動作確認
・不要機器のデータ消去や廃棄準備
| 企業価値 | IT資産のライフサイクル管理 |
| 働く人の価値 | ハードウェア知識の習得 |
新しいIT機器・サービスの情報収集

・必要なパソコンやソフトウェアを調査し、資料をまとめる
| 企業価値 | 最新技術の導入支援 |
| 働く人の価値 | 情報収集力・提案力の向上 |
社内ITに関する一次受付窓口(ヘルプデスク)

・パソコン操作やトラブルに関する問い合わせ対応
・簡単な内容は回答、専門的な内容は担当者に引き継ぎ
| 企業価値 | 社員の業務停滞を防止 |
| 働く人の価値 | コミュニケーション力の向上 |
ドキュメント・マニュアル作成

・IT機器やツールの操作手順をまとめたマニュアル作成
| 企業価値 | 業務標準化と効率化 |
| 働く人の価値 | 文章力・IT知識の定着 |
なぜこの業務が障がい者雇用に適しているのか
障害には、身体障害・精神障害・発達障害・知的障害など、さまざまな種類があります。
今回の取り組みは特に精神障害のある方を対象としていますが、共通する課題は「安心して働ける環境」と「キャリア形成の機会」です。
社内ITサポート業務は、定型作業が中心でありながら専門性を身につけられるという特徴があります。
集中力や正確性を活かせる業務特性は、障がいのある方にとって働きやすく、企業にとっても品質を担保しやすいのです。
企業と働く人にとっての価値 – 社内ITサポート業務が生み出すWin-Win

企業側のメリット
- IT部門の負担軽減と業務品質の安定化
- CSR効果とブランド価値向上
- 法令遵守によるリスク低減
働く人のメリット
- ITスキル習得(Excel、セキュリティ、ハードウェア)
- キャリア形成(ITサポート → システム管理 → ITプロフェッショナル)
- 「自分は補助業務だけ」という自己認識からの脱却
この取り組みは、「障がい者雇用」と「IT人材不足」という二つの社会課題を同時に解決するモデルです。
企業にとってはIT基盤の強化、働く人にとってはキャリア形成の機会。
まさにWin-Winの関係を築くことができます。
Colorful Assist Blogの発信について
アストンでは、障がい者雇用支援の取り組みを【Colorful Assist Blog】にて継続的に発信していきます。
誰もが安心して働ける社会の実現に向けて、IT業務を通じた新しいキャリアの可能性を広げていきます。
ぜひ、今後の発信にご期待ください。