オフィス移転vol.2|無線LANを導入したい!セキュリティ対策は万全に
長く使えるオフィスを目指そう
オフィス移転では目的の明確化が必要なことは前回にお伝えいたしました。
ついつい、おしゃれな内装や備品の選定などに意識が行ってしまいがちではありますが、実はその他に最も重要なことがあるのはご存じでしょうか。
それが、ネットワークの構築です。
ご自分の家を考えても、家具の配置や壁紙は変えられても、電気・ガスなどの配線はそう簡単には変えられないことは想像できると思います。
導入前に、移転後の自社の状況をよく理解して利用シーンを考えることが必要です。
今回はネットワーク構築時の、無線LANと有線LANの使い分けの方法を案内したいと思います。
ケースから考える最適なネットワーク構築
無線LANは文字通り線を必要としない接続で配線のわずらわしさがなくなります。
一方有線LANは高速で安定した通信とセキュアな環境をもたらしてくれます。
オフィスのネットワーク構築では、それぞれの使い分けを考えてみることが肝心です。
ケース1:部分的に無線LANを導入
一番多いのが、部分的に無線LANを導入し、有線と併用するケースでしょう。
社内での業務効率とセキュリティ面を考慮した上で、各自固定デスクトップは有線のままにすることで安定した速度も確保することができます。
一方で社内外から不特定多数の方が利用する会議室などは「LANポートが足りない・・・」ということが無いように無線LANを導入。
利用場所を限定することで、無線の電波を安定して飛ばすことができ、情報共有がスムーズに行えます。
両方を併用することで無線と有線のいいとこどりが可能ですが、コスト面やセキュリティ面で十分な対策が必要となります。
ケース2:有線LANのみでの構築
次に多いのが有線LANのみでの構築になるでしょう。
特に安定した通信が必要な業務、例えばデータセンターや大規模なオフィスでは有線LANの構築は必須であると言えます。
無線LANを導入しないので、大容量データ転送やリアルタイムアプリケーションを業務の根幹に据えた構築が可能になります。
一方で会議室などのスペースでは余裕を持ったネットワークの構築が必要となり、配線やデスクの配置など将来を見据えた設計が大事になります。
ケース3:無線LANのみでの構築
それでは、無線LANのみでの構築がお勧めできる環境はどのような環境でしょうか。
実は昨今、そもそも有線接続をサポートしていないノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどのワイヤレスデバイスが増えているため、これらを多く使う場合には無線LAN利用を前提としたオフィスが必要です。
また、デスクや作業スペースの拡張にも容易に対応できることや、ユーザーのモビリティを高めどこからでもネットワークにアクセスできるため、フリーアドレスの構築にも適しています。
配線工事が不要な分、コスト面でのメリットも大きいものになりますが、一方で信号の傍受や減衰の対策を行う必要があります。また、無線規格によっては対応できない機器もあるため、購入する部材も含めた計画づくりが重要となります。
最適な選択はオフィスの具体的なニーズや予算に依存します。
通常、両方を併用して、高モビリティのユーザーには無線LANを提供し、高速かつセキュアな接続が必要な場所では有線LANを導入することが効果的です。両方のメリットとデメリットを考えて理想のオフィスを作りましょう。
オフィス移転のお困りごとはアストンにご相談ください
アストンは特にネットワーク構築に強味を持つオフィス移転業者です。
無線LAN(Wi-Fi)のセキュリティを強化するためのポイント
無線LANは通信の傍受や、減衰などのデメリットはありますがきちんと対策をすれば活力のあるオフィス作りの手助けとなることは分かりました。
次には無線LANのセキュリティについてどのような対策が可能であるかをご紹介させていただきますので、ご参考にお願いいたします。
- 強力なパスワードの設定:
無線アクセスポイント(ルーター)とワイヤレスネットワークにアクセスするためのパスワードを強力なものに設定します。長いパスフレーズを使用し、大文字・小文字・数字・記号を含めて複雑さを高めます。 - WPA3またはWPA2の使用:
最新のセキュリティプロトコルであるWPA3をサポートするか、WPA2を使用します。これらのプロトコルは、より強力な暗号化を提供し、セキュリティを向上させます。 - SSIDの非表示:
サービスセット識別子(SSID)を非表示にすることで、不正なデバイスからのネットワークの検出を難しくします。 - MACアドレスフィルタリング:
ワイヤレスネットワークに接続できるデバイスを制限するために、MACアドレスフィルタリングを使用します。許可されたデバイスのMACアドレスのみがネットワークに接続できます。 - ゲストネットワークの設定:
ゲスト用の別のネットワークを設定し、ゲストユーザーには制限付きのアクセス権を与えます。このようにして、内部ネットワークと分離されたセグメントを維持します。
上記5つのセキュリティを挙げさせて頂きましたが、実はこれだけでは不十分と言えます。
セキュリティは無線LAN単体ではなく、VPNの構築や不正アクセスのモニタリングやログ記録、セキュリティ意識向上のためのトレーニングも合わせて考える必要があります。
そしてそれらはそれぞれの専門業者ではなく、複合的にサポートが可能なワンストップ業者でないとできないサービスです。
<ご相談はアストンへ>
オフィス移転では工事業者によって提案できる工事内容や料金などに違いがあります。
「何がしたいのか」を明確にしたうえで、関連サービスのワンストップ提供ができる事業者を選定してスケジュールを立てましょう。
Step.1 ネットワーク構築、レイアウトを決める
Step.2 見積もり依頼、業者の選定
Step.3 工事日程の調整
Step.4 工事の実施と最終確認
アストンは特にネットワーク構築に強味を持つオフィス移転業者です。
まずはご相談ください。
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